脳炎・自己免疫疾患

炎症が神経系に及ぶ疾患として脳炎および脳症が重要です。臨床症状はほぼ同様で,通常髄液検査によって鑑別診断されます。当科は集中治療科や、放射線科との協力により、積極的に低体温療法を含む脳保護療法を行っています。(参考;新型インフルエンザの治療経験

また中枢神経系から、末梢神経、筋肉に至る経路には、いずれも自己免疫疾患が起こりえます。 (標的細胞:疾患名)大脳ニューロン:ラスムッセン症候群、大脳グリア:急性散在性脳脊髄炎、脳幹ニューロン:オプソクロヌスーミオクロヌス症候群、脊髄前核グリア:ギランバレー症候群、末梢神経グリア:慢性炎症性脱髄性末梢神経炎、神経終板:重症筋無力症など。これらは、いずれも自己免疫反応による疾患であり、種々の免疫抑制療法(免疫抑制剤、血漿交換、内視鏡的胸腺摘出など)を組み合わせて治療に当たります。